年50冊小説を読まんとする若輩のblog

それ以上でも以下でもなく。

番外「完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込」 若林正恭

小説ではなくエッセイなので、番外編のつもりでお届けします。全文蛇足のようなものです。

お笑いコンビオードリーの若林さんが、文芸雑誌ダヴィンチで連載していたエッセイ集。人見知りで自意識過剰な彼が芸能界に揉まれていく姿をコミカルかつ客観的に綴っています。

 

…いつもなら、小説ならスラスラと書けているこのレビューだが、かれこれ1時間スマホと睨めっこしてしまっている。エッセイについて語ることは自分を語ることに直結し、若林さん劣らず自意識過剰な自分にはレビューを書きづらいのかもしれない。つまり、恥ずかしくてちょっとお見せできないような文しか作れないのだ。

 

仕方がないので自分の心に残った言葉をいくつか引用させていただくことにする。下手に詳しく考察しようとしたり、自分語りを展開してしまうよりも、その方がこのブログを読んでくれた人にとって有益だろうという判断である。こういうところが自意識過剰なんだろうね。さもありなん。

 

 

『ぼくには駅前で六万人の人に滞りなく届くような態のいい言葉だけを選んでまで書きたいことは何もなかった。』

『七年ぶりのボケ(漫才ではツッコミだけど)への転身である。  腕がならないわけがない』

『「お前のような人間は周りが気を遣うから自分とやらをさらけ出せるんだろうが、大半の人間は自分なんかさらけ出して生きられないんだよ」』

『過度な客観性が一周して強烈な主観になったりしないものかなと僅かな希望について考えたりしたこともある。』

 

エッセイのレビューは向いてない。けど、またいつか番外編としてする気がする。性懲りも無く。

お目汚し失礼しましたm(__)m