年50冊小説を読まんとする若輩のblog

それ以上でも以下でもなく。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

#8「暗夜行路」志賀直哉

読み易さ☆☆☆☆☆ 面白さ☆☆ 読む価値☆☆☆☆ 戦前戦後を生きた白樺派の作家で、「小説の神様」と称される志賀直哉さんの代表的な長編。一人称の純文学らしい純文学で、主人公謙作の内面的変化が主軸となっています。実の父ではない父との不和を描いた前編と、不義…

番外「完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込」 若林正恭

小説ではなくエッセイなので、番外編のつもりでお届けします。全文蛇足のようなものです。 お笑いコンビオードリーの若林さんが、文芸雑誌ダヴィンチで連載していたエッセイ集。人見知りで自意識過剰な彼が芸能界に揉まれていく姿をコミカルかつ客観的に綴っ…

#7 「舟を編む」三浦しをん

読み易さ☆☆☆☆☆ 面白さ☆☆☆ 読む価値☆☆☆ 出版社の辞書編集部を舞台としたお仕事小説。2012年に本屋大賞を受賞し、アニメ化もされた作品です。 主人公、馬締はその名の通り真面目な男で、少々、というかだいぶ浮世離れした人柄です。スーツはヨレヨレ、髪はボサ…